人がとんでもなく多すぎて全体の動きが阻害されていますが、各々が目的の本を手に入れる為に必要な行動を、つまり移動をしています。当たり前のようですが、重要な事です。
常に、コミケの人波には流れが有るんです。
ギュウギュウ詰めの中を移動する為には、隙間を見つけなければいけません。周りの人の動きや、流れを読んでその隙間を見つけたり、流れに乗って移動します。場合によっては逆方向の流れに乗ってしまい、一旦別のジャンクションを見つけるまでそのまま移動する必要が生じる事もあります。ギュウギュウ詰めの通路の中に、4〜5の流れが多層的に生じているカオスな事もあります。ですが、流れは必ず発生します。そうしなければ本が買えませんし、本を買うために移動しようとすれば、必然的に流れが生じます。
その流れが、2日目東方では存在しなかったそうです。
東方客は各々が好き勝手な方向に動こうとし、周りを一切気にしないのが多数を占めた為と思われます。本を手にする為に何が必要なのかわかっていません。譲り合いの心、というか、利己的に「俺が勝つ為にはここは譲る」という計算も働かないのか?
実際に見ていませんし、私の分析間違いと言う事も十分考えられます。ですが、「流れが存在しない」という今までのコミケでは考えられない事態が起きていたのは、まず間違いない観察結果です。私よりコミケレベルの高い氏の観測なら、私には疑う余地はありません。
と、ここまで書いて「だから東方厨は。もう来るな!」と締めればよくある自己中参加者の戯言で済むのですが、そんなオチはつ
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けませんよ。問題はもうちょっと深刻化かと。問題なのは、昨今のネットで見知ってやってくる新規参入者を誰も教育出来ていない、彼らに学習を促す”先達”が存在し得ていないと言う事です。
昔は、コミケに初めて参加するには情報が少ないというハードルがありました。大学のサークルに入って先輩からとか、知識や経験の伝達がありました。きちんと、教育がなされていたんです。そして、それを学ばなければ、欲しい本など到底手に入らない過酷な世界である事は、初期情報と言うハードルをクリアしている時点で了解済みです(笑)。双方の利害が一致した形で、コミケのルールが伝えられ、新たに発見され、蓄積・伝達されていました。互いが、勝ち残り続ける為に。
それが、今の新規参入者には、無い。
流行のアニメやラノベで、コミケというお祭りを知り、軽い気分で参加。気分は知識の元となった物語の主人公なのでしょうが、現実は3日間総参加人数50万人の中の一人のオタクです。もちろん、人は一人一人が自分の物語の主人公ですが、周りの50万人も自分と同格の主人公キャラです。その事を忘れずに…というか、理解していないのが多いのでは(汗)。
一応、朝の並びの時に周りに居る年若い参加者には、それとなく教育的な事をする様に心がけています。といっても、押し付けがましくあれこれ教える語りたがりのオタクになるわけではないですよ(笑)。必要なのは、困っている人を助けてあげる事。
移動中にキャリアーの荷物がバラけてしまうのは、まだキャリアーの扱い方が分かっていないだけです。ガチッとヒモで固定し |
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