■2002.6/26:晴れ
「ブラジルVSトルコ」
 …と言うわけで、ようやく見てきました、小林サッカー。

・・・最高!

 あまりグダグダと内容解説するのは無粋なぐらい良く出来てます。涙、感動、笑い、アクションに恋愛等々、およそ映画に必要な要素は全てそろっています。唯一足りない物があるとすれば、

サッカーのルールに対する知識

くらいでしょうか(笑)。もっとも、そんな些末な問題はこの完成度の高さの前では、さしたる事ではありません。香港映画の妙なノリや、売りの大迫力試合シーンばかりクローズアップされて、B級作品と見られていますが、間違ってます。

この映画は、バカ映画かつA級作品です。

間違わないで下さい、「バカ度がAクラス」ではなく、娯楽として楽しめるA級の作品であり、かつトップクラスのバカ度を兼ね備えた映画なんです。スパイダーマンのようなB級作品とは趣が違います。

 無論、スパイダーマンは私的には大満足のおもしろ映画です、が、本来人を選びます。ストーリーなんざありませんし、ラストのショボサも特筆物です。いや、特筆ではありませんね、ハリウッドのB級ではお馴染みの、何の捻りも工夫も必然もなくて盛り上がらな
いピンチと逆転勝利劇で幕を閉じます。スパイダーマンの映像化でスパイダーマン好きを喜ばせてくれますので、これはこれで良いのですが、誰も期待してなかったハズのシナリオが良かったりすると、「ストーリーが純粋に面白い上に、○○が凄い!!」となり、晴れてA級の仲間入りが出来ます。ま、誰もそんな事は期待していないでしょうが。ところが、小林サッカーは、それをやってくれました!見事です!!良い意味で、期待を裏切られました。

 特にラスト、どう考えても絶対に勝てないピンチ!逆境ナインも真っ青の大逆境で、どうやって勝つんだよと(負けるとは思いませんが…)本気で心配していると・・・。

それが伏線だったとはっっっ!!!

んでもって、

勝てる!それなら防げるし!!それは絶対に止めれないっっっ!!!!

となります。あまりの見事さに、ぐうの音もでません。で、軽く笑わせながら爽やかに終わっていきます。

本編にツッ込むのは、あらゆる意味で無粋です。ただ、エンディングのスタッフロールで

「香港工作人員」「内地工作人員」

とあったのには、ちょっとツッ込みたくなりました(笑)。
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