というか、現行機種ではF100しか使えません。まあ、普通に考えて必要ない機能ではあるかもしれませんが、私にとっては大問題。F100はカスタム設定で絞りリングなどという前世紀の遺物が使えてしまいます。

 それ以外にも、F5より後に発表された事もあって、F5の操作系を踏襲しながら、細かい所細かい所改善がされて使いやすくなってたりします。ボディもマグネシウム合金製だったりと、小技を効かせてます。

 そもそも、「F5ジュニア」のキャッチコピーで売り出されたこのカメラ、今までのフラグシップ機と上級機といった関係とは別の役割分担を考えて作られている気がします。

 今までのニコンのフラグシップ機やキャノンのEOS-1シリーズでは、まずノーマルの機体があり、モータードライブのパワーが必要ならばオプションのバッテリーグリップを付けるか、あるいは最初からオプションのグリップの付いたタイプを購入する事となりました。後で買おうと、元々付いてようと、重いバッテリーグリップは必要に応じて取り外しが出来たんです。

 ところが、F5には交換用ファインダーはあっても、オプションのグリップは存在しません。あらかじめ付いてるんです、というか、

外れないんです、馬鹿でかいグリップ。

つまり、F5にはモードラのパワーが必要なとき重いバッテリーグリップを付けるという今までの常識が通用しません。


モードラが必要なければ、付いてないF5をもう一台かってね(ハート)。

さすがニコン!素晴らしいお大臣アタックに目から鱗の気分です(笑)。「ニコンは宗教だ」(友人談)とは良くぞ言ったものです。金持ちと貧乏人はハマると抜けられません(爆)。

 自慢してんだか、自虐的なんだか自分でもわからなくなって来ました(笑)。ええと、話題を変えましょう。

 本体と同時に、ストロボ(ニコンではスピードライトと呼びますが…)も新調しました。SB-28です。F801の頃には存在しなかった発光方式「FP発光」の機能をF100で使用する為の、一気購入です。

 通常、ストロボはシンクロor X接点等々と呼ばれるシャッタースピード以下で発光を同調させて使います。ストロボの発光時間と言うのは非常に短く、何万分の一秒という短時間しか光ってません。仮にタイミングさえ合えば、フラグシップ機の1/8000秒でも使えそうな気がするかもしれませんが、実際には無理。何故か?それは高速シャッターでは、シャッター幕は完全には開ききらず。シャッター幕に空いたスリットが高速移動していると言った状態になる為です。

 ストロボが発光する一瞬と言うのは、シャッター幕が完全に開き切っていなければなりません。この最高スピードがX接点であり、フラグシップ機でも1/250s程度しかありません。
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