2008.10/半ば:mixiより移植
「読書の秋。」

 本をあまり読まなくなってから、もう随分と経ちます。 昔は、よく本を読む子供でした。学生の頃、大学出るくらいまでは、今で言う「ラノベ」の原型のような物も入れると、それなりに呼んでいました。朝日ソノラマとか。 ですが、今となっては同世代の人より読まないくらいの読書量です。趣味の欄に”読書”と書いて良いのか躊躇うくらいに。

 一番最近読んだのは、マリみて新刊「卒業前小景」で、その前は「お釈迦様もみてる」。DDDの二冊目は途中で止まってるし、小説版電脳コイルは4巻で小休止。夏の撮影の電車移動中に人工憑霊蠱猫っていうシリーズを数冊読んでみたけど、時間つぶし以外の何物でもないくらいにつまらない本でした。いや、たまたま本屋で手にとって、最近小説読んでいないし、読み進めれば面白くなるかと思ってシリーズを読み薦めてみたのですが…(汗)。 夏以降に読んだ活字物というと、これくらい。これでも、去年より多いくらいのペース。

 そんな最近読書不足な私ですが、昨日面白い小説を見つけました。 Webブラウザーのお気に入りに放り込んで、半年ばかり忘れていたのですが、昨日何となくのぞいて見て、その漫画が完結している事に気付きました。原作小説つきの漫画です。原作・漫画共にWeb上に発表された作品です。
漫画を一気読みした勢いのまま、原作者のサイトに行き二作目の小説も明け方5:00くらいまでかけて読んでしまいました。
恋愛小説ってのは守備範囲外ですし、これらが世間一般で恋愛小説に分類される事は無いとは思います。が、物凄く屈折してい

ますがそのジャンルなのでは?と私には思えます。

 内容的に万人に薦められる作品ではないですし、Web上に発表された作品郡なので、荒削りで癖が強いです。ですが、確実に面白いです。 久しぶりに活字を読んだという、疲労感があります。満足感や幸福感ではなく、心がささくれ立つ様な、重い澱のような何かが意識に溜まります。 この澱は久しぶりです。この数年、十年近く、幸せな物語を紡ぎ出す本に浸りすぎました。昔、学生だった頃、子供だった頃、物語を読むことでこの澱を少しづつ心に沈殿させていたのを思い出しました。久々に、忘れていた”読書の疲労感”を味わう事が出来ました。これこそが、読書です。

 Web上で発表されていますので、ただで読む事が出来ます。
興味をもたれたら読んでみてください…あまり人に薦めない方がいいのかもしれませんが。

 その作品は・・・

 「オナニーマスター黒沢」
 http://passionate.b.ribbon.to/onamas0.htm

 ・・・いや、マジです本気で面白かったんです(爆)

 漫画版読んで、面白いと思えたら、原作小説の人のサイトも見てみてください。 二作目の小説「ラストメンヘラー」もクる物があります。

…何か、私、今とんでもない墓穴を掘っているような気が(汗)。
でも、このWeb小説を読んで10数年ぶりに”読書”をした感覚を思い出したのは正真正銘事実ですから。
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