レンズです。写真に興味の無い人には、廉価版のWズームに付いて来る長い方と何が違うのかわからないでしょう。実際、そう大きな違いはありません(笑)。唯一違うのは・・・EDレンズが入っていることです。

 EDレンズ、詳しい説明は面倒なので、概要だけ。プリズムって有りますよね?太陽の光を三角形のガラスに通すと、7色の光に分かれるってアレ。いわゆる、虹。カメラに限らず、光をどうこうする”レンズ”を通すと、太陽光は多かれ少なかれ必ずこう言った”虹”になります。で、色に分かれた幅の分だけ、像がにじみハッキリしなくなります(分光って言います)。

 ・・・と、この文章書いていて気が付いた。”虹” と ”にじむ”の語源には何か関係あるのだろうか?考えすぎのような気もしますが(笑)。話がそれました、元に戻します。

 で、この滲み(色収差といいます)が少なくなるような特殊な晶材のガラスの事を、特殊低分散レンズとか異常分散レンズとか言います。メーカーごとにEDだのUDだのと言い方が違うのはカメラ業界の伝統なので、あまり気にしないでください(笑)。一般的には科学的に合成された晶材を用いるのですが、キャノンだけは自然の鉱物である蛍石を使ったLレンズと言うのが有ります。

 Lレンズ、泣く子も黙るキャノンの看板レンズ群。結局今は人工的に結晶を作っていますし、そもそも蛍石って、「めぞん一刻」の総一郎さんの形見のアレでしょ?どうやってアレをレンズに・・・?とか実のところ良く解っていない事もありますが、Lレンズは良い物です。マ・クベだって認めちゃいます。Power Shoto Pro 1 の価値は、デジカメ部にではなく、そのレンズにあります。燦然とレンズ鏡筒に輝く赤いラインは、古より伝わるLレンズの証し。1年前のコンパクトデジカメが時代遅れの二級品とさげすまされるのは、

悲しく、醜い現実ですが、このカメラだけは違います。Pro1 は、Lレンズにデジタルパックが内蔵されたモンなんです(笑)。キャノンユーザー、もっと盛り立ててあげなよ・・・Lなんだよ、これ・・・わかんないの(爆)?

 ああ、また話がそれました(汗)。要は、EDレンズとは、そう言った”パッと見わかんなくても、実は凄い”物なんです。心にキラリと光る物があるのと同じです(笑)。平均的リリアン生徒の桂さんと、ミス平均点(笑)の祐巳さんとを分けるのがソレ。廉価版Wズームの望遠と傍目には違わなくても、桂さんと祐巳さんくらいには違います。

 え?「どうせたいした事は無い」「廉価版・古くからある定番タイプ・手ブレ補正付きの3っつをウチのカメラのメーカーは出している」ですか?・・・え〜と、ニコンのレンズリストを手に取ってください。表紙をめくって。見開きで、でっかく海の写真が載っていますよね?天下のニコンのレンズカタログに載っている、一番大きな写真がそれです。・・・このレンズで撮っているのが、ソレ(爆)。

 祐巳さんを馬鹿にするな(笑)。

 祥子さまが怒って来るぞ〜〜〜(笑)。


2005.10/前の方:晴れ
「蔦子さんによる補足。」

 上に書いたのはレンズについてのみの話で、EDレンズの有無以外にも、レンズ(鏡筒)本体には異なる点がいくつもあります。
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