■2004.2/うしろ:晴れ
「ダメージ・大」

 友人が死にました。高校の頃からの、古くからつるんでいる友人達の内の一人です。全然ショックなかったようにも思うのですが、それなりにダメージなのかも。よくわかりません。

 仕事中に友人から連絡があり、その事を知らされました。”なんで?”とか、”そんなハズ無い!”とかの反応が出ても良さそうなのですが、私から出たのは”そうなんだ。”でした。家の人も、彼の友人を把握できてないらしく、何とかわかった一人にだけ連絡。そこから、いつもの面子に連絡が回りました。多分、私の役割はそこから別のグループに連絡をまわす事。おそらくは、それが役割。

 仕事早目に上がらせてもらい、通夜へ。私に連絡をくれた、いつもの連中と一緒に。何となく解っていた事だけど、自分の事を家族にあまり話していなかったらしく、集まってどんな事をしていたかを母親に話す。いや、話すのは、別の友人の役目。途中から、母親がとにかく話すのを黙って聞く。聞くだけで、少しは役に立っているはず。ひとしきり聞いた後、帰る。その前に、ホールの人とお供えについて話す。いや、話すのは、また別の友人の役目。花篭と言うのか?お供えを友人連盟で2対頼む事に。今のままでは、お供えがさみしすぎると。気の配り方、仕切り方、全く頼もしい限りだ。私は、この手の事では全く役に立たない。帰る途中、駐車場で私が連絡を入れていたグループの友人達に偶然会う。タイミングが良すぎる。私の役目と言う事だ。彼女らを案内して、再び彼の眠るホールへ戻る。彼に、女の子の友達がいたことを知り、とても喜ぶ母親。コチラの友達は、女性と言う事もあり、人当たりが更にに良い。彼の事をコチラが話していたはずが、その内母親が話すのを聞くようになる。もうひとしきり、都合2回話しを聞く。まあ、それが役割だ。母親も喜んでくれたし、彼も喜んでくれただろう。親族だ
けで行うつもりで、来るような友達は居ないと思っていたみたいだ。なのに、唯一連絡がとれた一人に電話をしたら、女の子まで通夜に来た。母親には予想外だったらしい。喜んでくれ。

 12時に、駅に東京から最終の新幹線で戻ってきた連中を拾いに行く。いや、行くために車を出すのは別の友人の役目。私は乗せていってもらうだけ。でもだな、案内した友人達と一緒にホールを出てから家に帰り、20分で飯喰って再度出発だぞ。車を出すのは、いつものヤツに頼んでも良いだろう?最初に通夜に出た地元組に東京組が合流し、勢ぞろいして再びホールへ。3度目は話しを聞かずに早めに退散(笑)。ファミレスで、二時頃まで話しをする。

 翌日、葬式。別グループの地元を離れた連中から、電報が入る。下の名前の読みが解らず、知ってそうなのに携帯で確認とるのが私の役目(笑)。何本もある。この場に来られない人にしか、電報は打てない。親族は、ほぼこの場に揃っている。ここに居ない事、電報を打てる所に居る事が、きっと彼等彼女等の役割。

 もともと、親族だけでひっそりと行うつもりだったらしい。親族以外呼べる人もいないという判断も、かなり正確だ。でも、彼の友達と言うのは、つまるところ大半が私の友達だ。彼らは、できることはする。でしゃばらないが、やっていいことはやる。親族だけでは、本当にひっそりとしていて、しすぎていたと思が、それなりに、皆で花を添えれたともう。

 正直、大してダメージは無い。元々、私は心が欠けていると思う。その事が再確認できただけだ。その上、心が鈍い。

 彼が死んだと言う事は、もう会えないと言う事。元々、最近はそんなに会ってないし、今までとそう代わらない。というより、もう会
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