●2002.5/末:晴れ
「私を夜の闇に包め!」

 タイトルでわかる通り(わかるのか?)、見てきました、スパイダーマン。ところで、スパイダーマンの映画って以前にも作られていたはずなんですが、”リメイク”とは言わないんですねぇ(嫌味)。

 遺伝子改良されたクモが何の脈絡も無く逃げ出して、それに噛まれて主人公が特殊能力を身に付ける設定にツッコミを入れたくなるのが人情かもしれませんが、コレは原作道理なのでツッコむべき所ではありません。どうしても入れたければ、いまだにその設定を何の捻りも無く使ってしまう所に入れた方が良いでしょう。もっとも、その古き良き科学感を愛しているアメリカンスピリッツとやらが根底に流れている可能性も0では無いので、触らない方が良いかもしれません。伝統芸能にツッ込んでは失礼というものです。

 見ていて心配だったのは、コレでもかと出しまくるスバイダーウェブ。コレにぶら下がって、高層ビル街を高速で移動しまくるのですが、体のどこにアレだけ大量の液が格納されているのでしょう?フチコマもワイヤー液切れを起こしたりしてましたし。彼が、干からびてしまわないか心配です。

 映画自体は、1800円分(前売り1500でしたが…)しっかり楽しめました、私は。コレでもかってくらい、見事にスパイダーマンしています。スパイダーマン好きなら文句無く楽しめます。

・・・ところで、世間にスパイダーマン好きってそんなに居るのでしょうか?


 最近のハリウッド映画にありがちなつくりで、CGを、と言うか技術の粋をつぎ込んで創造された映像を見て楽しむ映画です。ああっ!スパイダーマンが本当にスパイダーマンしてる!と言う風に。ストーリーは、取って付けた様にしかありません。多分、本当に取って付けてます、最近のハリウッド映画。

 まあ、その事が別に悪いわけではありません。タイタニックやパールハーバーがその典型ですし、大体大ヒットしてます。スパイダーマンもこのラインを狙って封切りされてますし、この宣伝のしようなら外さないでしょう。

 ですが、コアでマニアックなテイストを最新の映像技術で、それだけで見せてしまうという手法及びマーケティングに、私は別のラインを見出してしまいます。私の大好きなラインを。

 マーズアタックやスターシップトルーパーズと同じラインを(笑)。

…ええ、両方見に行きました。違わんでしょう?スパイダーマンと。胸を張って、金額分楽しめたと言えます。・・・私は。

 気に入ったシーンに、人気第一主義で一見嫌な人間の新聞の編集長が、グリーンゴブリン(悪者)に襲われても、写真の出所を絶対教えないと言う場面があります。嫌な奴だけど、信念は持ってるんだ!と。もちろん、本編には絡んできません(笑)。この辺もB級なんだけどなあ…。
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