た。当然リンクをたどります。トップページのイラストは「最遊記」ネタ。次の新刊はコレで行くようです・・・相変わらずのインパクト(爆)。今まで、この人は私が始めて知った頃と同じパワーとエネルギーをもち続けていたようです。・・・そう、”いた”ようです。

 一通り目を通して、BBSをのぞいてみました。書き込みをするつもりはありません。元々書き込みベタですし、ファンと言えるほどの読者でもないはず。何となく、そう何となく見てみたのです。

 ・・・その書き込みによると、そのサイトの作者は、数日前に亡くなったそうです。常連さんと思しき人の説明と、お悔やみの書き込みが連なっていました。昔読んだ本から想像される、突き放したような視線とぶっきらぼうな物言いと、ギャグ漫画に必要な”それ”だけで終わらない人を惹きつける何か、そんな”彼”の人柄が、そこにある常連さん達の別れの言葉から想像できました。・・・想像です。その人とは一度も言葉を交わしたことはありません。ネット上でも。10年前の読者と同人作家、それだけの限りなく薄い交わりです。

 それでも、それだけの事でも、私は彼を知っていたのです。

 昨日、「お気に入り」に放り込んだ絵描きさんのサイトをつらつらと眺めていました。私は、頻繁にチェックしているサイトはそれ程多くありません。”情報を仕入れる為にネットを活用”と言うのには縁遠い人間です。ネットは主に、絵を眺めるのに活用しています。滅多に更新しないサイトが多いので、たまに、数ヶ月に一度くらいで一通り見て回ってます。昨日はそんな日でした。

 その中に、水着のおねーちゃんの上手い人のサイトがありました(笑)。とにかく上手いです。何となく「空母」をイメージさせる作りのサイトで、どうやら前に見た時から絵の追加は無いようです。日記を見ると、何だか最近は忙しいようです。それと、作者の予想
 
外の職種の人がサイトを訪れているようで、どんな職種か教えて欲しいといった事が書かれていました。

 そのまま「お気に入り」の巡回は終了し、今度はリンクをたどって新規開拓を始めた所・・・とあるサイトにたどり着きました。

 ぶっちゃけた話、絵描きさんのサイトからリンクをたどった時、まず最初に”ギャラリー”とか”イラスト”とか書かれた所を開いて絵を見ます。で、気に入ったらインフォメーションやその他の所を開いてじっくり見ますし、そうでなければ立ち去ります。そう、そのサイトでいきなりBBSから見たのは、表記が独特で絵のページがどこかわからなかったから。たまたま押したスイッチがBBSだっただけです。

 サイトの作者からの書き込みが一番上にあり、その人の好きな絵描きさんが去年の年末に亡くなられたとの事でした。ゲームの仕事もされていたようですが、その手のジャンルに疎い事も有り、名前は聞いた事がありませんでした。ただ、何かが引っかかったのかもしれません。・・いや、引っかかったりは別にしてなかったのでしょう。なんとなく、ホントに何となくその下の書き込みのリンクを押してみました。開いたトップページは、1時間ほど前に開いた、「空母」をイメージさせるデザインのソレでした。

 偶然、気付くか気付かないかは1/2のリンク乗、でも結果としては必然のように訃報を知りました。虫は知らせてません。限りなく薄い、希薄な交わりしかその人達と私の人生にはありませんから。でも、多分知らないまま終わるより、知り得た事は良かったのでしょう。

 両名の、ご冥福を、心からお祈りします。
                      遠い、遠い、知り合いより。
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