▲2002.9/末:晴れ
「ノスタルジイ」

 前から気になっていた事を、なんとなく、理由は無いのですが、とうとう終わらせました。なにか、区切りが欲しかったのかもしれません、なんとなく。

 現像していないフィルムが、随分前から3っつばかり目のつく所に置いてありました。多分、どれも10年近く前のフィルムのはずです。

 なぜ現像していないのか、それぞれに理由は想像できます。高校の頃の一本は、お金が無くて撮ったは良いがカラー現像に出せなかったから。大学に入ったばかりの頃の一本は、スランプで写真が撮れなかった時期だったから現像したくなかった。

 おぼろげな記憶で、きっとこのシーンが入ってあると予想できたりもするのですが、もう何年も、そのまま置いてあります。

 理由はありません。ただ、なんとなく今回現像してみました。

 同じように、昔の未現像フィルムを持っている人は、一つ気をつけてください。そのフィルムは「C-41」or「N-16」処理でしょうか?処理方式が違うくらいに昔のものは、もう現像できません、あしからず・・・。

 一本は、地元の花火の写真。いつ撮ったのか全く記憶無し。花火の撮り方を知ったのは高校の時。大学時代は地元の花火は見た事はありません・・・コミケで(爆)。その前か、その後か。今となっては手がかり無し。

 一本は、高校の写真。写真部部室の、懐かしい普通の一日。平和で、代わり映えの無い、楽しい毎日。今思うと、青春だったのかもしれません。後ろの方には、祖母の所へ行った時の祭りの写真。撮ったシーンが記憶にある写真。高一の夏休み、一眼手にしてまだ半年の頃、ニコマートFTで撮りにいったお祭りの写真。あの時切ったシャッターは、こんな風に撮れていたんだ。

 一本は、大学一年の頃の写真。スキー合宿の写真。盆・暮れ+αは今でも顔を合わす、いつもの仲間の、ちょっと前の写真(笑)。後半は、吹雪の写真。「東京都・世田谷区」の標識のある、吹雪の写真(笑)。予想通り、このコマが入ってたか。いや、上京一年目の冬が大雪で、楽しくてはしゃぎながら撮った写真達。まさか首都圏の気候が地元に比べて、これほど不安定で過酷なのかと笑いながら過ごした一年目を思い出します。地元では、1cm積もれば都市機能が麻痺しますが、東京は10cmまでなら耐えられます。でも、あの年は30〜50cm積もったんだっけ(笑)。

 何も変わりません、が、何かの区切りがついたのかもしれません。でも、変わらない毎日が、これからも続きます。


 あなたも、現像しないフィルムを一本、残しておきませんか?


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