|
|
|
■一丸生徒会:会長■
両戸 C代
気が付くと、目の前にはいつもN美がいた。
いつか、彼女を抜いてやる。
いつか、私がナンバーワンになってやる!
そう誓って、
幼稚園、小学校、中学校と血を吐く思いで
努力してきた。
私の信奉者にも、血を吐いて走りつづけるマラソンを強いてきたけど・・・私だって走っている、
当然でしょう?
そうしてナンバーワンになった今、
私の前にいる者は誰もいない。
そう、私は勝ったのだ!
かつて、目前に居た彼女は、
今は私の後に居る。そう、私の後に。
私の、すぐ背後に。
彼女の足音が聞こえる。
血を吐いて続けるマラソンは、
まだ終わらない・・・。
|
|